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新年のご挨拶~株式会社ヤクルト球団 代表取締役社長兼オーナー代行 衣笠剛

チーム

株式会社ヤクルト球団 代表取締役社長兼オーナー代行 衣笠剛

ファンの皆さま、新年明けましておめでとうございます。
皆様には、いつも東京ヤクルトスワローズを応援していただき、誠にありがとうございます。

さて、昨年、一昨年と東京ヤクルトスワローズは、大変厳しい結果で終了しましたが、ヤクルト球団と致しましては、この2年間の反省を踏まえ、シーズン終了後、既に今シーズンを見据えて活動してまいりました。

まず始めに、昨シーズンをふり返りますと、打撃陣は12球団一の得点をあげるという、素晴らしい成果がありました。その中にあって、山田選手が右打者として安打数の日本人記録を64年ぶりに塗り替えるなど、大ブレイクしてくれました。また、雄平選手、畠山選手、川端選手、バレンティン選手と規定打席に達した3割打者が5人も出てくれました。もちろん今季、更なる活躍を大いに期待しています。

一方、残念ながら投手陣の調子がいまひとつ上がらず、多くの失点を重ね、チーム防御率が12球団最下位となってしまいました。また、その失点数も大きく、投手陣の調子もさることながら守備の乱れも多々影響したと思っております。そういった意味では、投打のバランスが、大きく崩れてしまいました。ぜひとも今季は、投手陣の立て直しに新戦力を加えて、投打のバランスを整え上位を目指して頑張ってほしいと期待しております。

そして、今年はご存じの通り、監督に真中新監督を迎え、コーチ陣も刷新致しました。また戦力強化としては、昨年10月のドラフト会議において、投手6名、捕手1名、外野手1名の計8名の選手を獲得致しました。特に投手は、即戦力を期待し指名いたしました。ドラフト1位の竹下投手は、中継ぎ・抑えと本人もその抱負を語っているので、そういった場面での活躍を大いに期待したいところです。

次に、戦力補強については、大型補強を敢行しました。具体的には、投手陣の強化として、FA選手より千葉ロッテから成瀬投手を獲得し、ローテーションピッチャーの一翼を担ってもらいます。そして、センターラインの強化と守備体系の強化を図るべく、北海道日本ハムから大引選手を獲得しました。更に、この陣容に新外国人投手のオンドルセク投手を獲得の上、今季への備えを万全のものに致します。

以上のチーム戦力陣容で、真中新監督のもと、チーム一丸となって勝利を目指し戦ってくれるものと確信しております。

また、すでに、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、今年は、ヤクルト創業80周年を迎えます。乳製品乳酸菌飲料ヤクルトを世に送り出し、お届けしはじめてから80年ということです。この節目の輝かしい年に、スワローズも大きな花を添えるべく強い決意を持って頑張っていきたいと思っております。また、それが可能となるような戦力補強も整ったと確信しています。

次に、ヤクルト球団の様々な取り組みについてです。

まず始めにスワローズグッズ。より一層充実させていきたいと考えています。Official Goods Shopとして、昨年5月にスタジアム通り店、7月につば九郎店と神宮球場近隣に2店舗開設し、加えて8月には神宮球場店を大幅リニューアルさせていただきました。以前からスワローズグッズは試合当日以外の日にはどこで買えるのかという声をよくお聞きしており、皆様には大変ご不便をおかけしていました。おかげさまで2店舗開店以降はファンの皆様方に多数ご来店いただき、多くのグッズをお買い上げいただきました。これからもできる限り品揃えを充実させ、新しい商品も出してグッズでも楽しんでいただけるようにしていきたいと思っております。また、今年2月1日からは、通信販売サイトを大幅リニューアルし、シーズン開幕よりも一足早く掲載して新規オープン致します。ぜひご期待下さい。

次に、公式ファンクラブSwallows CREWですが、今年は、CREW会員限定のユニフォームを用意させていただきました。このCREWユニフォームと同じものを選手が着用して6試合を戦う予定です。同じユニフォームを着る一体感を神宮球場で創っていきたい、また会員の皆様と共有したいと思っております。

そして、ヤクルト球団が活動を行っていく中で、さまざまな地域とも交流を深めています。沖縄県浦添市では春の一軍キャンプ、宮崎県西都市で春の二軍キャンプと秋のフェニックス・リーグ、愛媛県松山市で秋季キャンプとご協力をいただき、新潟県燕市ではつばめの名前をご縁にお付き合いをしております。この4市による『東京ヤクルトスワローズカップ少年野球交流大会』という少年野球チームの大会を開催するようになって2年、子どもたちの大きな目標となっています。子どもたちは各市で選抜され、この大会に出場するという夢に向かって練習を積んでいます。昨年は燕市での大会に館山投手と平井投手が激励に訪れ、子どもたちのプレーする姿に勇気をもらい背中を押してもらったと話しておりました。今年は11月に浦添市において開催予定で、この大会を通して地域の方々との交流が着実に深まりつつあります。

また、神宮球場を本拠地とする地域密着型球団として、地域の方々との交流も深まっています。昨年8月に近隣商店街を対象とした球場イベント『ありがとう地元商店街・ふれあい夏祭り』、加えて9月には、地域の交通機関である鉄道会社各社を対象として『ありがとう地元駅』を開催し、地元の子どもたちや地域の方々を中心に多数ご来場いただきました。さらに昨年からは神宮球場の近隣小学校へスワローズ選手、OB選手が訪問し、ボールの投げ方や野球の楽しみ方などを通してふれあいを続けており、今後も積極的に取り組んでまいります。

最後に、ファンの皆様方のあたたかいご声援には常に感謝しております。今季は、真中新監督のもと、チーム一丸となって「今年こそ」の決意をもって、セントラル・リーグの頂点を目指し戦ってまいります。ぜひ神宮球場へご来場いただき、ご声援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2015年元旦 衣笠 剛