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後楽園・神宮外苑における新型コロナウイルス地域対策協議会の設立 —業種を超え、街ぐるみの感染対策の推進をめざす—

チーム

概要
・地域にかかわる企業・機関が業界・業種を超えて連携し、「街ぐるみの感染対策」を推進するため、ヤクルト球団と読売巨人軍が主管社となって、「後楽園・神宮外苑における新型コロナウイルス地域対策協議会」を本日、設立しました。
・プロ野球の球団・球場と、鉄道事業者が混雑情報を共有し、鉄道利用者、施設利用者双方に役立つ情報をリアルタイ ムで提供する体制を築きます。
・大学や研究機関の助言を得て、感染リスクの低い人の流れを作りだす努力をします。
・文京区、新宿区等、地元自治体と連携して活動します。
・神宮外苑地区にある国立競技場、秩父宮ラグビー場も協議会に参加します。
・感染対策の強化に資する各種の調査・分析を行います。
・地域対策協議会の活動を充実させながら、後楽園・神宮外苑地区の他の事業者、教育機関、住民の方々に活動への参加を呼びかけ、文字どおり街ぐるみの対策推進をめざします。

(1)協議会のメンバー
(主管)
ヤクルト球団、読売巨人軍
(会員)
明治神宮野球場、東京ドーム、三井不動産、読売新聞社
国立競技場、秩父宮ラグビー場、東京六大学野球連盟
東京医科歯科大学
(協力交通機関)
JR東日本(水道橋駅、飯田橋駅、信濃町駅、千駄ケ谷駅)
東京メトロ(後楽園駅、飯田橋駅、外苑前駅、青山一丁目駅)
都営地下鉄(水道橋駅、春日駅、飯田橋駅、国立競技場駅、青山一丁目駅)
(特別協力)
国立研究開発法人産業技術総合研究所
東京大学先端科学技術研究センター

(2)協議会の趣旨
コロナ禍に対し、これまでは業界単位、施設単位の縦割りで感染対策を講じてきましたが、感染力の強い変異株が広がり、危機が長期化している現状を考えると、業界・業種を超え、地域にかかわる企業、機関が緊密に連携し、いわば街ぐるみで対策に取り組むことが求められていると言えます。
そこで、上記メンバーで標記地区の地域対策協議会を設立し、感染対策に必要な情報を共有するとともに、行政とも連携を図りながら、より高いレベルの感染対策を実行してまいります。
こうした活動を行いながら、後楽園・神宮外苑地区の他の事業者、教育機関、住民の方々に協議会活動への理解と参加を呼びかけ、文字どおり街ぐるみの対策を展開できるよう努力する所存です。

(3)今後の行動計画
①きめ細かい混雑情報の提供
・プロ野球の試合が神宮球場と東京ドームで同じ日に行われる時は、試合開始時刻をずらし、開始時間帯の電車内や駅周辺の混雑の緩和を図ります(※開幕時から実施済みです)。
・プロ野球の試合終了時に、球団・球場と鉄道事業者が連携し、駅などの混雑情報を球場内の大型ビジョンやアナウンスで伝え、または帰りの電車の時刻をお客さまに知らせるなどして、円滑な人の流れを作ります(※5月12日から実施済み。下は東京ドームのオーロラビジョン。JR水道橋駅西口改札口の映像をリアルタイムで表示しています)。
・プロ野球の試合終了の時間帯に、鉄道沿線の他の駅で他の行事が行われているなどの事情があり、電車内の混雑があらかじめ予想される場合には、プロ野球の試合の主催球団側で無料のシャトルバスを用意するなどの対策を検討します。
・東京医科歯科大学や産業技術総合研究所、東京大学先端科学技術研究センターの助言を得て、感染リスクの低い人の流れを作りだすことに努めます。


②CO₂濃度の測定調査等
・エアロゾル感染のリスクを低減させるには、CO₂濃度1,000ppmを超えないように環境を管理することが有用と考えられています。この目安を確認するため、CO₂濃度の測定、人流の動画分析等の調査を、球場内のみならず、球場周辺についても行い、適宜結果を公表します。
・プロ野球の試合のない日の球場周辺についても同様の調査を行います。

(3)当面の行動計画
情報提供アプリの構築
後楽園地区、神宮外苑地区はどちらも、オフィス、商業施設、住宅が混在する街で、夕方から夜にかけては、この地区へ帰宅してくるために鉄道・駅を利用する人、この地区のオフィス等から他の地区へ帰っていくために鉄道・駅を利用する人、プロ野球の試合に来場する人、試合が終わって帰宅の途につく人が混じり合います。
そこで、ヤクルト球団、読売巨人軍は、プロ野球の球団・球場の試合進行情報・終了情報、並びに鉄道の混雑情報がリアルタイムで提供できるアプリなどの仕組みの構築を検討します。


(5)検討事項
ワクチン接種会場の無償提供(東京ドーム)
協議会メンバーのうち、読売巨人軍、東京ドーム、三井不動産、読売新聞社の4社は、東京ドーム球場をワクチン接種会場として自治体に無償提供することを今後、検討いたします。詳細は自治体などとの協議や調整を経た後、お知らせいたします。