Swallows Times Vol.51 Trial
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五十嵐 亮太投手Special Feature Interviewファンと喜びを分かち合いたいRyota Igarashi10年ぶりに復帰した今シーズン、愛着のある背番号「53」に再び袖を通し、中継ぎ陣を支える五十嵐投手。復帰を決めるまでの心境、久々に再会したチームメイト、コーチへの思い、そして今シーズンにかける意気込みなど、様々な話を伺いました。(5月25日神宮球場クラブハウスにて)まだ野球を続けたい気持ちがあった―――今シーズン10年ぶりにスワローズ復帰が決まったときの心境を改めて聞かせていただけますか?五十嵐 それこそ、昭光さん(伊東昭光編成部部長)に連絡をもらったときは、ヤクルトの話ではないと思って電話は出なかったです。「来るか?」と言われたときはビックリでしたね。驚いた気持ちのほうが強くて、そのあとに喜びという順番ですかね。―――スワローズから声がかかるまで、どのような心境で日々を過ごしていましたか?五十嵐 自分の中でどこかで20年間以上やったという納得感もありつつ、でもまだ野球を続けたい気持ちがありました。チームが決まらない状況が一ヶ月以上続いて、その間も当然トレーニングは続けているんですけど、来年に向けての意気込みとかは薄かったですね。練習への取り組み方もやってはいるんだけど、気持ちがそこまで入っていなかったような気がしますよね。家族も不安だっただろうし、その中で自分が何をすべきか。来年に向けて決まっていない中でやらなければいけなかったので。不安というよりは、何て言えばいいんだろうな?あの感覚は。何かちょっと心にスッポリ穴が空いたような感じではありましたね。―――チームが決まらない中で気持ちを保つのは難しいですね五十嵐 虚しさが出ますよね。本当に来年野球が出来るかどうかわからないのに、そこに向けて動かしている虚しさですね。01Swallows TimesSpecial Feature Interview

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