Swallows Times Vol.52 Trial
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Special Feature Interview―――クローザーを任されることになったときの心境を改めて聞かせていただけますか?梅野 石山さんの代わりになれたらなと。しっかり頑張ろうという気持ちですね。少しでも石山さんに近づけるように、良いところを盗んでやっています。―――良いところというのは、具体的にどんなところが?梅野 ササッと練習を終わらせて、試合に備えるというか。やることをしっかりやって、パパっと上がるところとかですかね。―――石山投手は投手キャプテンとしても活動されていますが、他の投手に積極的に声をかけるタイプではないと思います梅野 そうですね。無口で。「俺の背中を見てこいよ」というか、言葉ではなく背中で語るというか。そんな感じの先輩ですね。口数が少なく。同じ失敗をしないように―――5月6日の阪神戦でプロ入り初セーブを記録しました。改めてこの時の心境を聞かせてください梅野 ランナーが1人出て、一発浴びたら同点という場面で。ブルペンのときから超緊張して、どうしようと思って。マウンドに行ったら、絶対に抑えるという気持ちで行ったんですけど、いざ終わってみて、素直に嬉しかったですね。―――その緊張感というのは今まで味わったことがないものでしたか?梅野 初先発のとき(2017年8月9日横浜DeNA戦)と比べても、全然違う感覚でした02Swallows Timesね。―――梅野投手は他の投手に話を聞いたり、アドバイスを求めたりすることはありますか?梅野 技術を聞くこともあるんですけど、どんな気持ちでマウンドに行くとか、この場面だったら何を考えて投げるとか、そういうのは今年になってけっこう聞くようになりましたね。―――今年になって聞くようになったキッカケは?梅野 やっぱり失敗したからですかね。マツダ(5月15日の広島戦)もそうだし、こないだの西武ドーム(6月15日の埼玉西武戦)もそうだし、失敗しないようにだと思います。例を挙げるなら、こないだの西武戦は石川さんが投げていて4対0で勝っている状況で、1アウト一、二塁で交代して行く。僕のそのときの心のなかでは「絶対にゼロで抑えてやろう」という気持ちがあって、それでも失敗して。心の余裕を持つことが大事だと思いました。たとえ、ランナーが一、二塁で2人が還っても、4対2で逆転はされていない。外野フライでもいい、ポップフライでもいい。4対0で帰ってきたら最高なんですけど、心の余裕がなかったというか。精神面もそうですけど。

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