Swallows Times Vol.54 Trial
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勝負にこだわるところをもっと見せないといけない―――そのコミュニケーションの取り方というのは、経験を重ねて変化する部分もあるのでしょうか?中村 ありますね。プロとして勝つことが全てなので「もっと強い口調で言ったらいいのかな?」と思うときもあります。(勝利の)大半はバッテリーが占めていると思うので、僕らバッテリーが情けないことをしてしまうと、チームもなかなか勝てない。僕らがもっとしっかりして、勝負にこだわるところをもっと見せないといけないとは思っています。ただ、やっぱりそればっかりでは投手も委縮してしまいます。なるべく、この試合がどうすればもっと良くなるのかということを、悪いときは考えながらやっているんですけど。コミュニケーションの取り方は「もっとこうしてくださいよ」と言うこともありますけど、会話というか、一方通行にならないように。ピッチャーにも意見はあると思うので、意思疎通を取りながらやろうとは思っています。―――石川投手は勝利した際のお立ち台で中村選手への感謝を口にすることも多いですね中村 やっぱり嬉しいですよ。また次も石川さんに勝たせて02Swallows Timesあげたいと思います。石川さんに限らずですが、先発で投げる投手については、次にどうすれば良くなるのか、どうやったら勝てるか。次の対戦カードとかも考えながらやっていますね。そういった声は嬉しいですし、次にも繋がりますね。こだわっていることは怪我をしないこと―――キャッチャーは様々な要素を考えながらプレーしないといけないポジションだと思いますが、一番意識していることは?中村 こだわっていることは怪我をしないことです。キャッチャーというポジションはその日のスタメンで1人しか出られない。外野手だったら3人、内野手で複数ポジションを守れるのであれば、ショート、サード、セカンドとありますが、キャッチャーは1人しか選ばれないですし、その中でもタフなポジションだと思います。怪我も付きものなので、怪我をしないで試合に出続けることは意識していますね。他のキャッチャーは全員ライバルなので、そこは絶対に譲りたくはないとは思っています。―――個人としてここまでのシーズンを振り返っていかがですか?シーズン前は全試合出場という目標を掲げていたと思います中村 キャッチャーとして必要なことは勝つこともそうですし、ある程度打てて、守れることだと思います。結構揃っていないと、なかなか難しいポジションですが、その中でも勝つことに関しては歯がゆいというか、結果が伴っていないと思っています。昨年はあれだけ打てなくて、途中で代打を出される悔しさもありました。Special Feature Interview

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