1 若松勉（選手：1971‐89）（監督：1999‐2005）

2062試合6808打数2173安打884打点220本塁打151盗塁　打率0.319（選手時代）
975試合496勝461敗18分（監督時代）

背番号1を背負う「ミスタースワローズ」の元祖といえば、通算2173安打を放ったこの男である。
監督としても歴代2位（2019年4月時点）の勝利数を誇っており、
スワローズの歴史を語る上では外せない存在となっている。
「ファンの皆様、おめでとうございます。」は説明不要の名言だろう。

35 小川淳司（選手：1982‐91）（代行含：2010‐14）（監督：2018‐現在）

893試合1699打数405安打192打点64本塁打13盗塁　打率0.238（選手時代）
838試合401勝398敗39分（監督時代／代行時代含）（2019年4月22日現在）

2010年ヘッドコーチ時代の5月に監督代行として指揮を振り、
最大19あった借金を完済し、更に貯金4を作りCS争いまでに加わる好成績を残した。
この快進撃が「メークミルミル」と言われたことは有名な話だ。
今現在もスワローズの指揮官として第一線に立ち、
代行時代を含めた通算勝利数は歴代3位の401勝をマークしている。（2019年4月22日現在）

61 石井弘寿（1996‐2011）

339試合27勝15敗55セーブ485奪三振　防御率2.66

現在現役でプレーする五十嵐亮太投手との左右の中継ぎコンビは「ロケットボーイズ」と呼ばれた。
その名の通り当時日本人最速となる155km/hをはじめ、150km/hをゆうに超えるストレートが石井氏の最大の武器であった。
スワローズのみならず、日本代表（オリンピック、WBC）での活躍もその名を有名にさせたきっかけである。

12 林昌勇（イム・チャンヨン）（2008‐2012）

238試合11勝13敗128セーブ231奪三振　防御率2.09

スワローズの歴史を振り返っても欠かすことのできない絶対的クローザーであり、助っ人外国人である。
そのサイドスローから繰り出される160km/hを超えるストレートは韓国では「蛇直球」と呼ばれるほどであった。

32 尾花高夫（1978‐91）

425試合112勝135敗29セーブ1225奪三振　防御率3.82

スワローズの一筋14年の名投手である。2桁勝利が6度、投球回200イニング超えが6度とスワローズ投手陣の屋台骨を支えてきた。
通算2203イニングを投じた中、163度の満塁機で押し出し四球がないという絶妙なコントロールが武器の投手であった。
当時スワローズは「暗黒時代」と呼ばれる低迷期であったが、その中でも輝きを放ち続けた。

17 川島亮（2004‐11）

105試合38勝35敗424奪三振　防御率3.66

2003年にドラフト自由獲得枠で入団。球団からの期待の表れか、スワローズのエースナンバーである17番を継承した。
その期待に違わぬ活躍を見せ、1年目に10勝を挙げ新人王を獲得。

21 松岡健一（2005‐18）

491試合32勝25敗127ホールド482奪三振　防御率3.78

2008年途中にセットアッパーに定着し、その名を一躍世に広めた。
また、ホールドポイントプロ通算150は歴代12位を誇り、またヤクルト球団の歴代1位の記録である（2019年4月22日現在）
多い時にはシーズン70試合を超える登板数でスワローズの中継ぎ陣を長く支えた投手である。

17 松岡弘（1968‐85）

660試合191勝190敗41セーブ2008奪三振　防御率3.33

70年代のエースとして、チームをけん引したピッチャーである。
優勝した78年には4完封を含む16勝をマークし、自身の沢村賞獲得と共にチームの初優勝に大きく貢献した。
（この時の胴上げ投手は松岡氏である）

14 宮本賢治（1982‐96）

378試合55勝71敗521奪三振　防御率4.38

1981年ドラフト1位投手。アンダーハンドからキレのいい変化球を武器に
先発・中継ぎの両方をこなすスワローズ投手陣のエンジンとなった。
66年のドラフト制度以降、ヤクルト1位指名はなかなか活躍できなかったが、
一流の一つの目安となる「50勝」を初めて達成したのは宮本氏である。
大洋ホエールズ（現横浜DeNA）との相性がよかったことから「鯨キラー」とも呼ばれた。

22 安田猛（1972-81）

358試合93勝80敗17セーブ655奪三振　防御率3.26

173cmと小柄ながら二桁勝利を5度挙げるなど左のエースとして活躍した。
サイドスローから繰り出されるユニークなフォームは「ペンギン投法」とも称された。
1年目から最優秀防御率、新人王を獲得する活躍を見せる一方で、無四球試合をリーグ最多の4度記録するなど、
抜群の制球力も安田氏を一流にのし上げた武器であった。

20 山本哲哉（2010‐18）

228試合6勝11敗124奪三振　防御率3.07

2010年代のスワローズを支えた中継ぎピッチャ―。
2012年には50試合に登板し、防御率1.21をマーク。
勝ちパターンとしての出場が増えるとともに、2013年には初のオールスター出場など、球界にその名を刻んだ。
登場曲に合わせてファンが肩を組み歌うシーンは、神宮球場の名物ともなった。

5 アーロン・ガイエル（2007‐11）

441試合1411打数330安打239打点90本塁打　打率0.234

ヤクルト球団が行ったオープンハウス presents Swallows DREAM GAMEで見たい選手投票において、
名だたるスワローズ助っ人外国人を差し置いて野手部門で1位を獲得。
入団初年度に35本塁打を放った打棒はもちろんだが、
その真面目な人間性と愛すべきキャラクターからファンの心に強く刻まれてる選手である。

59 今浪隆博（2014－17）

182試合377打数107安打44打点3本塁打1盗塁　打率0.284

内野で複数ポジションをこなすユーティリティー性と、勝負強い打撃でスワローズファンの心に残っている選手。
プレー以外にもヒーローインタビューなどでの「今浪節」が随所に冴え渡り、多くのファンを笑顔にしてきた。

1 岩村明憲（1996‐2006、2013-14）

1091試合3796打数1126安打601打点192本塁打67盗塁　打率0.297

「何苦楚魂」を座右の銘とし、ミスタースワローズの証である背番号1を6年間背負った左のスラッガー。
左打者で44本塁打を放ったのは同僚であったロベルト・ペタジーニ氏と並ぶ球団記録である。

27 大矢明彦（1970‐85）

1552試合4665打数1144安打479打点93本塁打41盗塁　打率0.245

プロ1年目から正捕手の座を奪取し、
その後ゴールデングラブ賞6度獲得と名捕手の称号を欲しいままにした。
「座ったまま二塁送球をしている」というイメージを持たれるほどの強肩でファンを魅了した。
大矢氏が身につけた背番号27はその後古田氏へ受け継がれ、スワローズにとって名捕手の番号となった。

9 杉浦享（1971-93）

1782試合5056打数1434安打753打点224本塁打109盗塁　打率0.284

ヤクルト一筋23年、左の大砲選手として長く活躍したスラッガーである。
92年日本シリーズ第1戦の延長12回に放ったホームランは
「代打・満塁・サヨナラ・本塁打」というド派手な一撃であり、
プロ野球の一つの歴史となるとともに杉浦氏の代名詞となった。

7 田中浩康（2005-16）

1195試合3621打数978安打328打点30本塁打31盗塁　打率0.270

いぶし銀の活躍でスワローズを支えた名プレーヤー。
安定した守備力もさることながら2011年には62犠打をマークするなど、つなぎ役としての活躍も一流であった。
打撃フォームも独特であり、随所に「野球IQ」の高さを見せつけた選手である。

6 宮本慎也（1995‐2013）

2162試合7557打数2133安打578打点62本塁打111盗塁　打率0.282

球界を代表する内野手の1人。その華麗なグラブ捌きはスワローズの選手のみならず、
他球団の選手からも参考にされる名手っぷりである。
2度のオリンピックでキャプテンを務める等、
その圧倒的なキャプテンシーはヘッドコーチとなった今も健在であり、スワローズを支えている。

3 福地寿樹（2008‐12）

489試合1438打数398安打130打点15本塁打129盗塁　打率0.277

現役通算250盗塁を達成している「足のスペシャリスト」であり、
キャリア15年目である2008年にシーズン42盗塁で盗塁王を獲得している。
当時1，2番コンビを組んでいた宮本氏（現ヘッドコーチ）からも
「福地が一番だと、二番を打つのが面白い」と言われたほどの韋駄天男である。

6 水谷新太郎（1974‐89）

1297試合3419打数854安打240打点23本塁打146盗塁　打率0.250

広岡監督も絶賛するほどの華麗な守備を誇り、スワローズの初優勝に貢献した名遊撃手。
84年には当時の遊撃手として最高の守備率0.991をマークするなど、守備で球界の一流選手へと上り詰めた。

28 八重樫幸雄（1970‐93）

1348試合3207打数773安打401打点103本塁打6盗塁　打率0.241

スワローズ一筋23年、
1969年のドラフト1位と奇しくもヤクルト球団設立年にプロ野球の門を叩いたスワローズを代表する名捕手の一人である。
1983年に思い切った打撃フォームの変更から打撃面でもチームへ貢献し、
その独特な打撃フォームは「八重樫打法」と言われる等、
プロ野球ファンなら誰もが知っているほど有名である。

51 米野智人（2000‐10）

247試合575打数120安打53打点12本塁打3盗塁　打率0.209

高卒2年目の2001年に早くも一軍登録をされ1試合ながら初出場、そしてリーグ優勝を経験した。
古田氏が兼任監督に就任した2006年に自己最多の116試合に出場。
その強肩と体格から後継者筆頭として期待を寄せられた。