ファンの皆さま、新年明けましておめでとうございます。
皆さまには、いつも東京ヤクルトスワローズを応援していただき、誠にありがとうございます。

ご存知の通り、昨年、東京ヤクルトスワローズは、14年ぶり7度目のセントラル・リーグ優勝を飾ることができました。加えて、ヤクルト創業80周年という輝かしい年に華を添えることができましたことは、チームにとっても大変うれしい結果となりました。

さて、昨シーズンは、セ・パ交流戦の終了後、セントラル・リーグは近年まれに見る大混戦となりました。特に終盤においては、ヤクルト・巨人・阪神の3球団による熾烈な優勝争いが行われ、その渦中において、真中新監督指揮のもとチーム一丸となって、優勝を勝ち取ってくれました。14年ぶりのリーグ優勝、そしてCSファイナルステージにおいて勝利し、2度にわたるファンの皆さまの前でのビールかけは、チームにとっても最高の喜びとなりました。

具体的に振り返りますと、打撃陣は一昨年に引き続き素晴らしい結果を残してくれました。川端選手が首位打者、山田選手が本塁打王、畠山選手が打点王に輝くなど、打撃主要部門のタイトルをスワローズの選手が独占しました。この“三冠王トリオ”がチームを牽引し、多くの勝ちゲームを引き寄せてくれたと思います。とくに山田選手は、3割・30本・30盗塁のトリプルスリーを達成するなど、球界を代表するスタープレーヤーに育ってくれました。今シーズンからは背番号が「1」に変わり、ミスタースワローズを受け継ぎチームの中心選手としてその役割を十二分に果たしてくれるものと期待しています。

投手陣は、シーズン開幕から14試合連続3失点以下のクオリティーゲームを展開し、プロ野球記録を更新するなど、チームの序盤を支えてくれました。先発陣では2ケタ勝利を挙げた石川投手、小川投手の二本柱がローテーションの中心となり、6連勝の山中投手の活躍と、後半は怪我から復帰した館山投手が約3年ぶりの勝利を挙げるなど、救世主となってくれました。おしなべて好調だった先発陣に加え、ロマン投手、オンドルセク投手、バーネット投手の3人の外国人投手が安定した活躍を見せ、勝利の方程式を最後まで担ってくれました。また、ベストナインにも選出された捕手中村選手の活躍も見逃せません。投手陣からの厚い信頼を集め、シーズンを通してスワローズのホームベースをしっかりと守ってくれました。

今シーズンはリーグ連覇・日本一という大きな目標があります。昨年10月のドラフト会議においては、投手3名、内野手2名、外野手1名の計6名の選手を獲得しました。ドラフト1位の原投手、5位の山崎外野手は即戦力として活躍してくれることを期待しています。また、高校生の高橋・日隅投手、広岡・渡邊内野手の4人は、近い将来、スワローズの中心を担ってくれる選手になるものと期待しています。

戦力補強では、オリックスから坂口選手、北海道日本ハムから鵜久森選手を獲得し、昨年に引き続き、センターラインの強化を図りました。上田選手、比屋根選手らを交え、切磋琢磨して頑張ってほしいと思っています。さらに新外国人選手としてカイル・デイビーズ投手、ルイス・ペレス投手、ジョシュ・ルーキ投手の3人の投手を獲得しました。移籍したバーネット投手、退団したロマン投手の穴を埋めてくれることを期待しています。また怪我で苦しんだバレンティン選手も、今シーズンは万全の体調で完全復活をしてくれるものと期待しています。
1月の自主トレ、そして2月からの春季キャンプで、選手個々が技術を高め、力を蓄え、リーグ連覇を目指し、戦ってくれるものと確信しています。

次に、昨年のファン感謝DAYでお披露目させていただきましたが、スワローズは今シーズンからホーム・ビジターともにユニホームを刷新いたします。デザインはスワローズの伝統を継承しながらも、現代的でスタイリッシュな仕上がりとなりました。こちらもぜひご注目ください。
また、東京ヤクルトスワローズ・グッズについては、Official Goods Shopにおいてファンの皆さまに、より喜んでいただけるようなニーズに沿った商品展開を図り、Official Net Shopでは、全国のファンの皆さまにいつでもお届けできるよう引き続き運営してまいります。2月1日には新商品を多数発売いたしますので、ご期待ください。
さらに、昨年リリースした球団初のアプリに関しても、選手のプライベートに迫る動画をはじめ、今までにないサービスをお届けできたと思っております。今年も公式サイトやアプリでは、より見やすく、楽しい企画を実施してまいります。

そして、「野球振興」として、さまざまな地域の方々との交流も引き続き行ってまいります。全国各地でのスワローズ野球教室や、都内の小学校へスワローズOBが訪問し、ボールの投げ方や野球の楽しみ方をお伝えする「投げ方教室」や、球団公式マスコットのつば九郎とつばみが東京各所を訪問する「つばさんぽ」など、今後も野球を通じ、皆さまとふれ合い、愛されるチームを目指してまいります。

最後に、ファンの皆さまの温かいご声援には常日頃より感謝しております。今シーズンも、真中監督指揮のもとチーム一丸となり、セ・リーグ連覇、悲願の日本一を目指して戦ってまいります。引き続き、より一層のご支援・ご声援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。そして、ぜひ神宮球場へご来場いただき、熱いご声援をお願いします。

2016年元旦　衣笠　剛