
第5回目「キャッチボールのマナー」
-ナイスボール!は捕りやすいボール!-
第5回目(だいごかいめ)の今回(こんかい)は、捕り(とり)やすいボールの話(はなし)だよ。
キャッチボールをするとき、相手(あいて)のどこに向(む)かって投(な)げるのがいいと思(おも)う?
顔(かお)、胸(むね)、お腹(なか)、足(あし)、いろいろあると思(おも)うけど、まずは相手(あいて)の胸(むね)をめがけて投(な)げてみよう!(しゃしん1)

(しゃしん1)
どうして胸(むね)に向(む)かって投(な)げるんだろう?
その答(こた)えを知(し)るために、まずは自分(じぶん)が捕(と)るときのことを考(かんが)えてみよう。
足(あし)やお腹(なか)よりも、胸(むね)や顔(かお)の方(ほう)が捕(と)りやすいよね。それは、ボールは目(め)で見(み)ているから、目(め)に近(ちか)いところにボールが来(き)た方(ほう)が捕りやすいからだね。
じゃあ、どうして顔(かお)じゃなくて胸(むね)なんだろう?
それは、顔(かお)にボールが来ると、捕(と)る瞬間(しゅんかん)に顔(かお)の前(まえ)にグローブを出(だ)さないといけないよね?そうすると、ボールが一瞬(いっしゅん)見(み)えなくなっちゃうんだ。(しゃしん2)

(しゃしん2)
胸(むね)にボールが来(く)ると、ずーっとボールを見ていられるし、目(め)に近(ちか)いから捕(と)りやすい!やっぱり、胸(むね)に向(む)かって来(く)るボールは捕(と)りやすいね。
と、いうことは、自分(じぶん)が投(な)げたボールも相手(あいて)の胸(むね)に行(い)けば、相手(あいて)が捕(と)りやすいよね。
相手(あいて)が捕(と)りやすいように投(な)げてあげると、相手(あいて)も、自分(じぶん)が捕(と)りやすいところにきっと投(な)げてくれる。そうやって、相手(あいて)を思(おも)いやる気持(きも)ちも、キャッチボールの大切(たいせつ)なお約束(やくそく)だね。
じつは、胸(むね)にボールを投(な)げる理由(りゆう)はもう1つあるんだ。これからどんどん野球(やきゅう)がうまくなっていくと、捕(と)ったらすぐに投(な)げるプレーも増(ふ)えてくるね。実(じつ)は、捕(と)った後(あと)にすぐに投(な)げられる場所(ばしょ)が、胸(むね)の前(まえ)。
宮本(みやもと)さんのような超一流(ちょういちりゅう)の選手(せんしゅ)になりたい人(ひと)は、相手(あいて)の胸(むね)にめがけてしっかり投(な)げてみよう!